電磁誘導法による鉄筋探査
電磁誘導法は、コイルが巻かれたプローブに一次交流電流を流して交流磁場を発生させ、その地場中に鉄筋が存在した場合に生じる二次電流から、発生した電圧の変化を把握し、コンクリート中の鉄筋位置、かぶりなどを評価する方法です。コイルの電圧の変化は、鉄筋の径・寸法やコンクリート表面からの距離により変化するため、この関係を利用して、鉄筋のかぶり、位置あるいは鉄筋径等を評価します。鉄筋位置は、プローブコイルに誘導された電圧がピークになった位置の直下にあると判断し、鉄筋のかぶりは、出力電力と、かぶりの検出曲線をもとに推定します。電磁誘導法で鉄筋位置及びかぶりを測定できるのは、一般に鉄筋径が6mm以上の場合で、かぶりが10~200mmの範囲といわれています。
<鉄筋探査例>
カルバート構造物の鉄筋配置状況をプロフォメーターで探査した事例です。